明日から3月・畑は閑散
北の地方では雪も降っているようですが、こちらは雨も多くて明日明後日と雨の予報です。気温も氷点下は無くなり、昼間は15度近くまで上がりそうです。そろそろ夏野菜の温床への種まきも始めなければいけなくなりました。明日から3月だというのに、春らしい景色はなぜか、あまりありません。
立ち木伐採作業
離れた野菜畑の南側 ここは畑には関係は少ないのですが、スロープと堆肥を乾燥させるために伐採しています。写真は半分終わった段階です。どうしてこんな伐採作業が続くのか、うーん、若いときには見えなかった気がつかなかったことが今になって見えてしまうということのようです。
かずらが金属パイプを巻き込んでいます。藤なども立ち木に絡んで、枯らしてしまいます。どうも立ち木との共存共生ではないようです。立ち木が枯れたらカズラも困るのでは、と思うんだけどどうなんでしょうか。
木に登って、畑の全景が撮れました。高さ7メートルで、足が震えます。このように、今の時季、畑は閑散としています。
若い人たちがジャガイモの植え付けをしました。このあと、マルチを張る予定でしょう。そのほか、春野菜も移植しています。
我が家では猫は今5匹います。何度もお産があって、そのたびに飼い主を探しました。時にこのようなフサフサした猫が出ています。先日脱走したニホンザルが交雑したとかで50匹以上が淘汰された記事がありました。「交雑」すると、このような親とは全然違う毛並みの子が生まれることがあります。ワンコも飼い犬のお産3回、住居の周りで野良犬が3回くらい子犬を産みましたが、そこからもフサフサの犬が2匹生まれました。これももらわれていきましたが、長生きはしなかったようです。
今回はあまり写真が出ませんでしたね。 昨日、自宅療養中の畑仲間を見舞いに行きました。1週間前に退院して数日後の検査結果待ちということです。ウイルス感染症。疲れの隙にウイルスが入り込んだようでしたが、声に張りがないものの、げんきそうでした。私はまだ数日、立ち木伐採作業が続きます。数日前に柑橘の苗を注文しました。レモン、文旦、甘夏、極早生温州みかんなど6本。届くのは1ヶ月先でしょう。万次郎カボチャの苗も注文したのですが、植える場所がまだ決まりません。新しく使える農地があるのですが、あまり何箇所にも分散させると移動が大変なので迷っています。昨日、昨年収穫した、その万次郎カボチャを出荷しました。この時季のカボチャ、貴重です。
三寒四温 月木雨予報のあと温暖に
季節の話題
2月中旬は鳥取などで豪雪となりましたが、こちらでは雪が舞った程度でした。総じて陽が照ると暖かいけれども夕方に陰るととたんに寒くなる、その繰り返しでした。こちらで毎日新聞記事になっているのは「人を殺してみたかった」当時19歳の名大生の裁判です。裁判員も参加しているのだけれど、未成年だったので、どうするのか、有識者の見解もさまざまです。
正面はとりのさとの住居ですが、道路を隔てて南側に500坪のソーラーパネルが並びつつあります。こちらでは休耕地が太陽光発電に使われるようになりました。こんな休耕地はもはや農地に戻ることはないのでしょう。離れているので、こちらへは影響はないけれど、なんだかおかしいとも思います。福島の原発、炉心が心配ですから、再生エネルギー利用の風力や太陽光発電を推進したいところですが、いくら当面は使わない畑と言えども、こうなってよいのでしょうか。
チョコ2 これで半分です。手作りのチョコ。でも私はほとんど食べず、家族やお手伝いのおばさんたちが。
畑の景色
その後、さらに耕耘します。バックは伐採した牧の木や笹を燃やしてさっぱりしています。
まだ春野菜の種まきは温床の中で、露地は3月10日くらいです。
ニンニクの様子。左側が食用ニンニクの転用、右側は種用に売られていたものですが、食用の方が生育しています。価格は同じくらいです。
地下に入れておいたサツマイモを取り出しました。これで2月でも出荷できるようになりました。
ずっと立ち木の伐採作業を続けています。ここは野菜畑の西側です。切り落とした枝は少し乾燥させてから燃やします。
伐採後。これだけで1日かかりました。地上5メートルくらいの高さではしごに乗って、左手は枝をかかえ、右手だけでノコギリで切っていきます。これをやると腰が痛くなります。
農道から畑に降りるスロープにセメントレンガを埋め込みました。バラスを追加しても雨で流れてしまうのですが、レンガだと流れずにそのままです。一個60円で安いです。
近所のおじさんがこのミニショベルで山芋掘りに使っていました。新品だとこんなに小さくても110万円くらいです。しかし、どれだけ売ったらこのお金ができるのか、できないです。作業は楽にはなりますが、私はまだ双シャベルで掘っています。あまり無駄な掘り方をしないので少しは楽ですよ。
海と海鳥、貨物船
鵜なんです。でもすぐ飛び立ちました。ここに小魚はいないし、どうしたんでしょうか。
2月は私の誕生日とバレンタインが10日置いてあるので、いろいろいただけてうれしいです。しかし、文明の届かない半島の先の町のこと、バレンタインとは縁のない人もいて、わたし、おすそ分けしてあげました。回りにはチョコなど1回も贈ったことのないおばさん(六十代)もいるんですよ。
七十代くらいでは、私の回りはほとんどが重病経験者で、前立腺ガン、膀胱ガンなどと、ウイルス性疾患があります。どの臓器がということでなく、インフルエンザ系が多いですけど、ただ熱が続くだけという症状。ウイルスが体内で暴れていても、抗生物質など何が有効かは投与してみないとわからない。大病院をいくつも転院して、これで亡くなった知人もいます。近頃、私は畑仲間などから、「丈夫なんだなぁ」といわれるようになりました。私は幼時に肋膜症で入院歴があり、二十代前半で10ヶ月の入院歴もありますので、激しい動きはセーブしてきたんですね。
2月もあと1週間余りで、3月に入ります。月・木が雨予報で気温は高めですが、その後少し寒くなります。その後に春になるのでしょう。こちらは春一番はまだです。
72歳になりました
72歳。「何がめでたい」と「何かめでたい」の間 昨年から佐藤愛子さんの『90歳。何がめでたい』が50万部のベストセラーになり、私も読みました。93歳の方ですから、実に20歳年上の大先輩であるだけでなく、直木賞作家で佐藤紅緑、サトウハチローなどの文人一家でもあり、私とは貫禄が違います。私にはその本の内容に違和感がないどころか、そうだそうだの連続。女性週刊誌への連載エッセーは終わりになりましたが、その後の2冊の単行本も読まれています。
二月四日に私、72歳になりました。「何がめでたい」と愚痴るのも有りだと思ったし、そして日本・世界を見渡しても、ひとことふたこと言いたいことばかりでため息が出ますが、ここはこの年齢に無事到達したことを少しだけ喜びたいと思いました。それで「何かめでたい」です(むしゃくしゃしておられる高齢の方、お許しください)。
37年前に、脱サラiターンで平飼い養鶏と有機野菜作りを始めましたが、大した参考書もなく、悪戦苦闘の連続、失敗を重ねながらもなんとか軌道に乗せてきました。しかし、その本業に全力投球・邁進していて、それ以外のさまざまな関心ごとには目を向けるだけで、なにも行動できなかった嫌いがあります。有機農業だけをやり遂げたこと、なるほど日本中を見渡しても、あまり例は見ることは少ないことが今になってわかりました。なぜ、もっと広い範囲で動けなかったかとの理由は、有機農業がそれほど簡単な営農形態ではなかったこと、そして結局は自分がそれだけ非力だったのだ、と思い当たりました。しかし、もうこの歳になっては、なにもかもは出来ないばかりか、農作業さえも滞る始末で激しい肉体労働は長時間続けることができません。
長女夫婦が後継に名乗りを上げて、農場に入り早くも6年。少しずつ慣れ、覚えてきていますが、私の目からはまだもう少しというところです。私、もう少し頑張ってみます。ま、畑で倒れてそのまま・・・なら大往生で結構いいわけだし。それで少しは時間に余裕ができたので、数年前から四国にも帰ることができたのだけれど、2,3人の友人にしか会えていない。大阪と和歌山の姉にも会えた。大きな旅はこの程度で、知人の多い名古屋へは電車でも車でも1時間かかるので、なかなか行く気になれない。まるで半島仙人、井の中の蛙。今になってもこの町はあまり好きではない。海など風景もよくてマイナーな観光地ではあるけれども、排他的で保守的で私の方がずっと浮いていたのだろうと思われます。今でも気さくに話せる人が周りにはできません。
高齢者とは75歳以上とかで時代が変わってきましたが、こうして私も年取っていきました。たいした病気もしないでその日その日が農作業で暮れてゆき、夜にはパソコンと読書とお酒、時に映画というのは、やっぱりそれはそれで「何かめでたい」ことなのだろうけど、何か物足りなさ・消化不良もあります。まだ回顧・悟りきれてないような、72歳。今後もよろしくご指導ください。
町の小景
キウイ畑
ハンマーナイフモアで地面に落とした枝を粉砕していきます。右側が粉砕した跡です。
このようにきれいに片付きました。5時間くらいかかりましたが、
これは隣の畑で、通常はこのように枝を束ねて外に持ち出して燃やしたりして片付けます。こうすると数日かかってしまいます。
その後、運搬車で堆肥を運んで、樹の周りに散布しました。これでキウイの作業は一段落しました。この後は5月の摘蕾作業になります。
野菜畑
古瓦を畑に敷いて、車が方向転換できるようにしました。数箇所です。重かった。
2月出荷用にサトイモ掘り。年明け分を畑で防寒保管してありました。
山芋も掘り出し。深いのは大変です。双シャベルを使っています。近くの畑のおじさんは小型のユンボで掘っていました。これはほしいけど、採算が合わないです。
山芋は、おろして、だし汁で混ぜてご飯にかけるだけでおいしいです。
万次郎カボチャも出荷を待っています。この時期に出せる品種です
海と貨物船
1年で一番寒い時期です。雨になって暖かい日が数日続きましたが、すぐ寒波がやってきました。木曜日にも雨の予報で、その後は冷え込みそうです。夜が遅くなりましたが、夕方には冷たい風が吹くので、早々に帰ってしまいますね。野菜畑にも堆肥や鶏糞散布し始めて、春野菜の用意を始めています。パソコンもなんとか落ち着きました。