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72歳になりました

72歳。「何がめでたい」と「何かめでたい」の間

20170131 003.jpg  昨年から佐藤愛子さんの『90歳。何がめでたい』が50万部のベストセラーになり、私も読みました。93歳の方ですから、実に20歳年上の大先輩であるだけでなく、直木賞作家で佐藤紅緑、サトウハチローなどの文人一家でもあり、私とは貫禄が違います。私にはその本の内容に違和感がないどころか、そうだそうだの連続。女性週刊誌への連載エッセーは終わりになりましたが、その後の2冊の単行本も読まれています。

 二月四日に私、72歳になりました。「何がめでたい」と愚痴るのも有りだと思ったし、そして日本・世界を見渡しても、ひとことふたこと言いたいことばかりでため息が出ますが、ここはこの年齢に無事到達したことを少しだけ喜びたいと思いました。それで「何かめでたい」です(むしゃくしゃしておられる高齢の方、お許しください)。

20170206 002.jpg 家族が誕生日を祝ってくれました

 37年前に、脱サラiターンで平飼い養鶏と有機野菜作りを始めましたが、大した参考書もなく、悪戦苦闘の連続、失敗を重ねながらもなんとか軌道に乗せてきました。しかし、その本業に全力投球・邁進していて、それ以外のさまざまな関心ごとには目を向けるだけで、なにも行動できなかった嫌いがあります。有機農業だけをやり遂げたこと、なるほど日本中を見渡しても、あまり例は見ることは少ないことが今になってわかりました。なぜ、もっと広い範囲で動けなかったかとの理由は、有機農業がそれほど簡単な営農形態ではなかったこと、そして結局は自分がそれだけ非力だったのだ、と思い当たりました。しかし、もうこの歳になっては、なにもかもは出来ないばかりか、農作業さえも滞る始末で激しい肉体労働は長時間続けることができません。

 長女夫婦が後継に名乗りを上げて、農場に入り早くも6年。少しずつ慣れ、覚えてきていますが、私の目からはまだもう少しというところです。私、もう少し頑張ってみます。ま、畑で倒れてそのまま・・・なら大往生で結構いいわけだし。それで少しは時間に余裕ができたので、数年前から四国にも帰ることができたのだけれど、2,3人の友人にしか会えていない。大阪と和歌山の姉にも会えた。大きな旅はこの程度で、知人の多い名古屋へは電車でも車でも1時間かかるので、なかなか行く気になれない。まるで半島仙人、井の中の蛙。今になってもこの町はあまり好きではない。海など風景もよくてマイナーな観光地ではあるけれども、排他的で保守的で私の方がずっと浮いていたのだろうと思われます。今でも気さくに話せる人が周りにはできません。

 高齢者とは75歳以上とかで時代が変わってきましたが、こうして私も年取っていきました。たいした病気もしないでその日その日が農作業で暮れてゆき、夜にはパソコンと読書とお酒、時に映画というのは、やっぱりそれはそれで「何かめでたい」ことなのだろうけど、何か物足りなさ・消化不良もあります。まだ回顧・悟りきれてないような、72歳。今後もよろしくご指導ください。

 町の小景

 20170131 011.jpg 白梅が5分咲きになりました

 20170131 006.jpg 内海川の河口付近に鴨が浮いています

 20170131 008.jpg 5年ほど前から見られるようになりました

 キウイ畑

 20170131 002.jpg  キウイ畑は剪定作業が終わり、

 20170131 004.jpg ハンマーナイフモアで地面に落とした枝を粉砕していきます。右側が粉砕した跡です。

 20170131 008.jpg このようにきれいに片付きました。5時間くらいかかりましたが、

 20170131 009.jpg これは隣の畑で、通常はこのように枝を束ねて外に持ち出して燃やしたりして片付けます。こうすると数日かかってしまいます。

 20170204 009.jpg その後、運搬車で堆肥を運んで、樹の周りに散布しました。これでキウイの作業は一段落しました。この後は5月の摘蕾作業になります。

 野菜畑

 20170131 001.jpg 古瓦を畑に敷いて、車が方向転換できるようにしました。数箇所です。重かった。

 20170204 001.jpg 2月出荷用にサトイモ掘り。年明け分を畑で防寒保管してありました。

 20170204 002.jpg このように掘り出します。

 20170131 012.jpg 山芋も掘り出し。深いのは大変です。双シャベルを使っています。近くの畑のおじさんは小型のユンボで掘っていました。これはほしいけど、採算が合わないです。

 20170206 001.jpg 山芋は、おろして、だし汁で混ぜてご飯にかけるだけでおいしいです。

20170206 010.jpg 万次郎カボチャも出荷を待っています。この時期に出せる品種です

 20170206 011.jpg 鶏の世話は私の手から離れました。

 20170206 013.jpg 久しぶりの鶏の画像

 20170206 008.jpg 寛太郎くんも元気です

 海と貨物船

 20170204 003.jpg 

 20170204 008.jpg

 20170206 006.jpg もやがかかっています。クレーン船です。

 1年で一番寒い時期です。雨になって暖かい日が数日続きましたが、すぐ寒波がやってきました。木曜日にも雨の予報で、その後は冷え込みそうです。夜が遅くなりましたが、夕方には冷たい風が吹くので、早々に帰ってしまいますね。野菜畑にも堆肥や鶏糞散布し始めて、春野菜の用意を始めています。パソコンもなんとか落ち着きました。


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やおかずみ

折しも私も昨日から、『激白新撰組』に引き続いて、『90歳。何がめでたい』を読み始めました。また感想をお伝えしたいと思います。
by やおかずみ (2017-02-07 08:53) 

mutumin

お誕生日おめでとうございます。
何がめでたいかぁ~・・・生きてるだけでめでたいのです。
親友はなくなりました。。。62歳で・・・
生きたいのに、あっという間に居なくなりました。
会って、おしゃべりして、5日後・・・
行って話が出来て良かったけど、ずっと心にぽっかり穴が開いた状態です。
生きて、働けて、普通に生活出来る。それだけでめでたいのですよ。
by mutumin (2017-02-07 13:47) 

mimimomo

こんにちは^^
改めまして、お誕生日おめでとうございます♪
佐藤愛子さんのご本、わたくしも昨年売り出されて間もなく読みました。「うんうん」って頷きながら読めますね^^
人生は100パーセント思ったようにはなりませんし、それが当たり前ですよね。その中で楽しんでいます。嫌なことの方が多いかも知れない。
寛太郎君、相変わらず可愛いです~♡
by mimimomo (2017-02-07 15:27) 

夏炉冬扇

農家の後継ぎきちんとあってよろしいですね。
私も72.めでたくはないです。
by 夏炉冬扇 (2017-02-07 18:11) 

とりのさとZ

 昨日は一日中強い風が吹いて、鶏糞の散布作業ができませんでした。昼間の気温も上がりません。

やおかずみさん
 佐藤愛子さんの本は、スイスイと読み進むことができました。

mutuminさん
 ご親友は亡くなられたのですか。気落ちされるのは当然です。お気持ちのことは時の経過に任せるだけでしょう。
 「何がめでたい」というのは、自分の老化に伴う体力気力の低下のことよりも、たとえば東北の地震津波からの復興の遅れとか福島の原発の炉心がどうなってるのか6年経ってやっと少しわかる有様、あるいは子供がやかましいとか地価が下がるなどと言って保育園新設にクレームをつける人たちなど、隣人関係で悩む人生相談にあきれる、などの諸々を指しているようです。自分がこの歳になったことには否定的ではありません。

mimimomoさん
 なかなか思うようにならないことも多々ありますけれど、なんとか生き延びています。このごろ、若いときのことをよく思い出すのが多くなったようです。

夏炉冬扇さん
 後継がうまくつながるように、もう少しがんばってみます。
 ブログを拝見している範囲ではめでたいようにも受け取れていますが。
by とりのさとZ (2017-02-08 09:20) 

春待ち猫

『おめでとうございます』

2月4日がお誕生日なんですね
わたし1日違いの5日です!
もうめでたくも思えませんが…
「おめでとう」といってもらえることに感謝です。
さびしいくらいでちょうどイイ と常は思ってるのですが
年に一度のこの日はちょっとコワいです。

野や畑 海や川 鳥や虫 犬猫ニワトリ
 かんちゃん アップされる写真に癒されてます
  ありがとうございます
by 春待ち猫 (2017-02-08 11:45) 

とりのさとZ

 寒さが戻ったままで、今日はみぞれ予報。気温も昼間3度以下です。

春待ち猫さん
 あなたこそ おめでとうございます
 誕生日は、若いときほどは気持ちが高ぶらなくなってなっていますね。

 私のブログは定点観測のようにあまり変化がなく、単調な内容だと思っていますので、そのように言っていただけるとうれしいです。世界や日本中を旅行されたリポートはすごいものがありますね。
by とりのさとZ (2017-02-09 07:25) 

畑の帽子

おめでとうございます
自分のやりたい事ができた人生、羨ましくもありますがしんどいことも多かったのでしょうね。会社勤めならとっくにリタイアですがまだまだ現役、素敵です。これからもお元気で。
by 畑の帽子 (2017-02-13 22:40) 

とりのさとZ

 ここ数日は昼間でも10℃以下で、陽が差すとポカポカですが、夕方に陰ると、とても寒くなります。まわりに風邪を引いた人、います。

畑の帽子さん
 誕生日のお祝いの言葉、ありがとうございます。
 今から振り返ると、綱渡りのような面もありました。まだまだ畑の現役であり続けます。これからもよろしくお願いいたします。
by とりのさとZ (2017-02-14 12:30) 

スミッチ

お誕生日おめでとうございます。
大した参考書もない中、有機農業をやり遂げたこと凄いと思います。

by スミッチ (2017-02-14 21:52) 

とりのさとZ

スミッチさん
 ありがとうございます。
 有機農業と言っても、養鶏・野菜栽培が主体で柑橘・キウイの世話があります。稲作ができていませんが、そこまでは労力的に無理だったことと、時期的に田んぼを借りることがとても困難だったことです。ただ、野菜の詰め合わせセットをすべて1軒の農家でやれているケースは、全国でも少ないと思います。このように多角経営・複合農業が続けられた理由かもしれません。
by とりのさとZ (2017-02-15 07:30) 

ポンコツ

72歳おめでとうございます。自分の周囲にも70台はたくさんいますが、まだまだ元気な方が多いです。何かしらの病気は持っているようですが。
見ていますと、75歳を境にして急激に体力の衰える方とそうでもない方に分かれる気がします。農作業に精を出しているとりのさとさんであれば、まだまだ元気に過ごせるだろうと思います。先進的に有機農業に取り組み生活を構築している姿が素晴らしいと思います。川口氏や沖津氏と同じくらい賞賛に値すると、個人的には思っています。

自分自身では、ここは好きですがここに住んでいる人は好きになれない人も多いです。あと3年で貸借金の返済も終わりますから、その後もここで営農をしていくのか本気で考えなければならない時期に来ています。昨年は父親も89歳で亡くなり、帰る場所がないわけでもありません。仕事があるかはわかりませんけれど・・・。

場所は好きでも好きにはなれない人がそれなりにいる、気象条件も国内では相当厳しい部類に入るであろう地、現在ですら18世帯、それで70歳まで出来るかと思うと、この土地で営農は難しいと思えます。所詮自分はここではよそ者ですし。就職を考えるなら最後の(?)50半ば、また新しい暮らし方に向かって何かを生み出そうという考えがないわけでもありませんが、期限は3年と考え、これをしっかり頭にいれて行こうと思っています。

北海道では鶏インフルエンザが発生してしまい、100羽以上の養鶏家はその処理方針を計画しなければならず、役場も協力してくれていますが、まぁそれにしても道が示す処理計画は、現実からかけ離れたこと、口があんぐり、です。個別の現場を無視した方針はまさに机上の理論、役場職員もさすがにあきれていました。
by ポンコツ (2017-02-15 23:50) 

とりのさとZ

ポンコツさん
 誕生日お祝い、ありがとうございます。このブログを閲覧されておられる方にも私よりも高齢で元気な人、何人もおられます。ただ、激しい肉体労働では1時間も続けられなくなっています。心身の衰えは当然ですから、やれるようにやるだけです。
 有機農業の分野では、星寛治さん、金子美登さん、大平博四さんくらいしか知りませんが、福岡正信さん、川口由一さん、沖津一陽さんは自然農法の系列でしたね。木村秋則さんを含め、なんだかアイドル的な存在がこの分野(自然農、有機農とも)には必要みたいです。自然農法の人、私、好きですよ。でも、「農業」には向かないみたい哲学的な思想優先に思われて深入りしませんでした。福岡さんの本、「無」シリーズなど何冊も読んでいます。
 そちらの気象条件を含め、厳しい農業環境だと私も思います。よく続けられていること、驚異的です。これからのことはゆっくりお考えになられて、方向を見出せるといいですね。
 鶏インフルの、家畜衛生保健所の対策は、農水省からの指令どおり動いているだけです。野鳥対策よりも、養鶏場の不健康な飼育環境を改善すべきなのです。何しろ完全放し飼いとか平飼い養鶏などは野鳥との接触が容易であるのに、一度も鶏インフルは出ていないんです。上からの命令を下達しているだけです。韓国の殺戮処分羽数はすざましい物があります。
by とりのさとZ (2017-02-16 16:55) 

green_blue_sky

ご訪問とナイス、ありがとうございます。
お誕生日おめでとうございます。
by green_blue_sky (2017-02-17 06:35) 

SORI

とりのさとZさん おはようございます。
遅ればせながらお誕生日おめでとうございます。でも「何がめでたい」と言われてしまいそうですね。
by SORI (2017-02-17 07:12) 

とりのさとZ

green_blue_skyさん
SORIさん

 誕生日お祝い、ありがとうございます。いえいえ、「何が」と「何か」の間です。今日は午後から雨の予報です。朝は立ち木の枝伐採作業でした。
by とりのさとZ (2017-02-17 11:59) 

non_0101

遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます\(^^)/
私も72歳になった時、おめでとうと言えるようになりたいです!
とりのさとZさんの72歳も素敵な1年になりますように☆
by non_0101 (2017-02-18 21:45) 

とりのさとZ

non_0101さん
 誕生日お祝い、ありがとうございます。人生、長生きしても私的にはいいこと悪いことがあって当たり前ですが、日本・世界では「何がめでたい」という現象の方が多いようです。佐藤愛子さんの言い分もよくわかります。まぁそれでも長生きしたからこそ、という言い方もできます。
by とりのさとZ (2017-02-20 12:20) 

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